フラバンジェノール配合コスメを選ぶ前に知っておきたい基礎知識|成分の特徴とメイクアップでの活かし方

フラバンジェノール

「フラバンジェノールという名前を見かけるけれど、どのような成分なのか分からない」「配合されているコスメなら、どれを選んでも同じなの?」そんな疑問、ありませんか?

フラバンジェノールは、フランス海岸松の樹皮から抽出される植物由来の成分です。スキンケア化粧品だけでなく、化粧下地やファンデーションなどのメイクアップ化粧品に配合されることもあります。

しかし、フラバンジェノールが配合されているという理由だけで、すべての商品が同じ使用感や仕上がりになるわけではありません。メイクアップ化粧品を選ぶ際は、配合成分だけでなく、商品の種類や仕上がり、肌質との相性まで確認することが大切です。

この記事では、フラバンジェノールの基礎知識をはじめ、成分表示の確認方法や、メイクアップ化粧品での活かし方、商品選びのポイントを分かりやすく解説します。

フラバンジェノールとは?

フラバンジェノールは、フランス海岸松の樹皮から抽出された植物由来の素材です。

フランス海岸松は、強い日差しや海風などにさらされる環境で育つ樹木です。その樹皮には、ポリフェノールの一種であるOPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン)などが含まれています。

フラバンジェノールは、健康食品やサプリメントなどに使用されることもありますが、化粧品ではスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品など、さまざまな商品に配合されています。

なお、「フラバンジェノール」は原料のブランド名です。化粧品の全成分表示では、基本的に「フランスカイガンショウ樹皮エキス」と記載されます。

商品を探すときは、パッケージの表面にある説明だけでなく、裏面や公式サイトに掲載されている全成分表示も確認してみましょう。

フラバンジェノールに含まれるポリフェノールとは?

ポリフェノールは、植物が持つ色素や苦味、渋味などに関係する成分の総称です。

ひとくちにポリフェノールといっても種類は多く、植物によって含まれる成分は異なります。フラバンジェノールには、OPCと呼ばれるポリフェノールが含まれていることが特徴です。

化粧品では、フランスカイガンショウ樹皮エキスが酸化防止剤などの目的で使用されています。また、商品によっては、肌をすこやかに整えるための美容成分として配合されることもあります。

ただし、原料そのものに関する研究結果と、実際に販売されている化粧品の効果は、必ずしも同じではありません。

化粧品の使用感や働きは、フラバンジェノールだけでなく、配合量やほかの成分との組み合わせ、商品の処方全体によって異なります。

フラバンジェノール配合コスメの特徴

フラバンジェノールは、化粧水や美容液、クリームといったスキンケア化粧品だけでなく、日中に使用するメイクアップ化粧品にも配合されています。

メイクアップ化粧品では、肌を美しく見せることに加えて、乾燥を防いだり、肌をすこやかに整えたりすることを考えた商品設計に取り入れられることがあります。

化粧品の種類主な役割選ぶときのポイント
化粧水・美容液肌にうるおいを与え、キメを整える保湿成分や使用感を確認する
乳液・クリーム肌の水分を保ち、乾燥を防ぐ油分の量や重さを確認する
化粧下地肌を整え、ファンデーションを塗りやすくする補整効果やUVカット効果を確認する
ファンデーション色ムラや毛穴などをカバーするカバー力、保湿感、仕上がりを確認する
フェイスパウダー肌表面のべたつきやテカリを抑える粉っぽさや乾燥のしにくさを確認する
メイクキープミストメイク後の肌を整え、仕上がりを保ちやすくするミストの細かさや使用感を確認する

同じフラバンジェノール配合コスメでも、商品ごとに目的は異なります。

成分名だけで判断するのではなく、「いつ使う商品なのか」「どのような仕上がりを目指す商品なのか」を確認することが大切です。

スキンケアとメイクアップでの違い

フラバンジェノール配合コスメを選ぶ際は、スキンケア化粧品とメイクアップ化粧品の違いを理解しておきましょう。

スキンケア化粧品の場合

化粧水、美容液、乳液、クリームなどのスキンケア化粧品は、肌にうるおいを与えたり、乾燥を防いだりすることが主な目的です。

フラバンジェノールだけでなく、ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、スクワランなど、ほかの保湿成分や整肌成分との組み合わせを確認しましょう。

同じ成分が配合されていても、さっぱりとした化粧水と、油分を含むクリームでは、使用感や適した肌質が異なります。

メイクアップ化粧品の場合

化粧下地やファンデーションなどのメイクアップ化粧品は、肌を美しく見せることが主な目的です。

フラバンジェノールが配合されていても、カバー力、色、ツヤ、マット感、メイク持ちなどは、粉体や油分、着色成分などを含む処方全体によって決まります。

そのため、メイクアップ化粧品では、美容成分の有無だけでなく、仕上がりや使いやすさも含めて選ぶことが重要です。

メイクアップでフラバンジェノール配合コスメを活かす方法

フラバンジェノール配合のメイクアップ化粧品は、日中のベースメイクに取り入れられます。

ここでは、アイテムごとの使い方と選び方を見ていきましょう。

化粧下地で取り入れる

化粧下地は、スキンケアのあと、ファンデーションの前に使用するアイテムです。

肌表面をなめらかに整え、ファンデーションを均一に塗りやすくします。また、商品によっては、毛穴や色ムラを目立ちにくくしたり、紫外線から肌を守ったりする働きがあります。

フラバンジェノール配合の化粧下地を選ぶ場合も、成分だけでなく、保湿タイプ、皮脂崩れ防止タイプ、カラーコントロールタイプなど、商品の特徴を確認しましょう。

乾燥が気になる方はしっとりとしたタイプ、テカリが気になる方は皮脂による崩れを防ぎやすいタイプを選ぶなど、肌質に合わせることが大切です。

ファンデーションで取り入れる

ファンデーションには、リキッド、パウダー、クッション、クリームなど、さまざまな種類があります。

種類特徴向いている方
リキッドなめらかに伸び、ツヤを出しやすい乾燥や色ムラが気になる方
パウダー軽くさらりと仕上げやすいべたつきやテカリが気になる方
クッション手軽に塗りやすく、持ち運びやすい時短と仕上がりを両立したい方
クリーム・BBしっとりと密着し、カバー力を出しやすい乾燥やカバー力が気になる方

フラバンジェノールが配合されているかどうかだけで、ファンデーションの種類を決めることはできません。

自分の肌質や好みの仕上がりに合った種類を選んだうえで、美容成分も確認すると、商品を比較しやすくなります。

フェイスパウダーで取り入れる

フェイスパウダーは、ファンデーションのあとに使用し、肌表面のべたつきやテカリを抑えるアイテムです。

フラバンジェノールなどの美容成分が配合されたフェイスパウダーでも、粉の量が多すぎると、乾燥や粉っぽさが目立つことがあります。

額や鼻などのテカリやすい部分にはしっかりめに、目元や頬などの乾燥しやすい部分には薄くのせるなど、部分ごとに使用量を変えましょう。

メイクキープミストで取り入れる

メイクキープミストは、ベースメイクやポイントメイクを仕上げたあとに使用します。

肌から適度に離し、顔全体へ均一に吹きかけることが基本です。近い位置から一部分に集中して吹きかけると、水滴が付き、メイクが崩れる場合があります。

乾燥しやすい方は保湿感のあるタイプ、皮脂が気になる方はさらりと仕上がるタイプなど、使用感を確認して選びましょう。

フラバンジェノール配合コスメを選ぶ5つのポイント

ここからは、実際にフラバンジェノール配合コスメを選ぶときに確認したいポイントをご紹介します。

ポイント1:全成分表示を確認する

フラバンジェノールは、化粧品の全成分表示では、基本的に「フランスカイガンショウ樹皮エキス」と記載されています。

商品名や広告に「フラバンジェノール配合」と書かれていても、全成分表示では異なる名称になっているため、見つけにくい場合があります。

公式サイトやパッケージの全成分表示から、「フランスカイガンショウ樹皮エキス」という名称を探してみましょう。

ポイント2:配合順位だけで判断しない

化粧品の全成分表示は、基本的に配合量の多い順に記載されます。ただし、配合量が1%以下の成分は順不同で記載できるため、表示されている位置だけで正確な配合量を判断することはできません。

表示の前半にあるから必ず高濃度、後半にあるから意味がない、と単純に判断するのは避けましょう。

また、美容成分は濃度が高ければ高いほど、すべての方に適しているとは限りません。商品の処方や使用方法、肌との相性まで含めて判断することが大切です。

ポイント3:ほかの配合成分も確認する

化粧品の使用感は、ひとつの美容成分だけで決まるものではありません。

乾燥が気になる方は、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミド、スクワランなどの保湿成分が配合されているか確認しましょう。

皮脂やテカリが気になる方は、皮脂吸着成分や粉体が使用されているか、仕上がりがマットかツヤかなどを確認します。

過去に肌に合わなかった成分が分かっている場合は、その成分が含まれていないかも確認してください。

ポイント4:仕上がりと使用感を確認する

メイクアップ化粧品は、毎日使用することも多いため、仕上がりと使いやすさが重要です。

自然なツヤ肌に仕上げたいのか、さらりとしたマット肌に仕上げたいのかによって、選ぶ商品は異なります。

また、伸びやすさ、香り、肌への密着感、クレンジングのしやすさなども確認しましょう。

可能であれば、店頭のテスターやサンプルを利用し、少量から試すのがおすすめです。

ポイント5:UVカット効果は別に確認する

フラバンジェノールが配合されていることと、紫外線を防ぐことは別です。

日中に使用する化粧下地やファンデーションを選ぶ際は、SPFやPAの表示を確認しましょう。

SPFは主に紫外線B波、PAは紫外線A波を防ぐ効果の目安です。通勤や買い物などの日常生活なのか、屋外で長時間過ごすのかによって、必要な数値は異なります。

紫外線対策を重視する場合は、フラバンジェノールの配合だけでなく、UVカット機能を持つ商品を選ぶことが大切です。

肌質別の選び方

フラバンジェノール配合コスメを選ぶ際も、自分の肌質やその日の肌状態を確認することが重要です。

乾燥肌

乾燥肌の方は、保湿成分や油分が配合された、しっとりとした使用感の商品を選びましょう。

メイクアップ化粧品では、リキッドファンデーションやクリームファンデーション、保湿タイプの化粧下地などが使いやすい傾向があります。

ただし、フェイスパウダーを重ねすぎると乾燥が目立つことがあります。目元や頬は薄く仕上げ、テカリやすい部分だけに使用する方法もおすすめです。

脂性肌

脂性肌の方は、皮脂によるテカリやメイク崩れを防ぎやすい商品を選びましょう。

さらりとした化粧下地やパウダーファンデーション、皮脂吸着成分を配合したフェイスパウダーなどが選択肢になります。

ただし、皮脂を気にして何度もパウダーを重ねると、厚塗りやムラにつながることがあります。メイク直しの前に、ティッシュなどで余分な皮脂を押さえることが大切です。

混合肌

混合肌は、額や鼻はテカリやすい一方で、頬や口元は乾燥しやすいなど、部分によって肌状態が異なります。

顔全体に同じ商品や同じ量を使うのではなく、部分ごとに使い分けましょう。

Tゾーンには皮脂崩れを防ぎやすい下地を使い、頬には保湿感のある下地を使うなど、複数の商品を組み合わせる方法もあります。

敏感肌

敏感肌の方は、フラバンジェノールの有無だけでなく、処方全体を確認することが大切です。

香料やエタノールなど、過去に自分の肌に合わなかった成分がある場合は、全成分表示を確認しましょう。

「パッチテスト済み」「アレルギーテスト済み」「スティンギングテスト済み」などの表示も、商品選びの目安になります。

ただし、テスト済みの商品であっても、すべての方に皮膚刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。初めて使用する商品は少量から試し、肌に異常があるときは使用を控えてください。

きれいに仕上げるための使い方

自分に合った商品を選んでも、使い方によってはメイクが崩れたり、厚塗りに見えたりすることがあります。

ここでは、ベースメイクをきれいに仕上げるための基本的な使い方をご紹介します。

スキンケアをなじませてから使用する

化粧水や乳液が肌表面に多く残った状態でメイクを始めると、化粧下地やファンデーションがムラになりやすくなります。

スキンケア後は少し時間を置き、肌になじませてからメイクを始めましょう。

べたつきが気になる場合は、ティッシュを肌に軽く当て、余分な油分を取り除きます。強くこすらないように注意してください。

一度にたくさん塗らない

フラバンジェノールなどの美容成分が配合されていても、ファンデーションを厚く塗ると、ヨレや崩れにつながることがあります。

顔の中心から外側に向かって、少量ずつ薄く伸ばしましょう。カバーしたい部分には、全体を厚くするのではなく、少量を重ねることがポイントです。

肌状態に合わせて使用量を調整する

肌状態は、季節や体調、生活環境などによって変化します。

乾燥が気になる日はフェイスパウダーを減らし、皮脂が気になる日はTゾーンを中心にパウダーを重ねるなど、その日の状態に合わせて調整しましょう。

一年中同じ使い方を続けるのではなく、肌を確認しながら変えることが大切です。

フラバンジェノール配合コスメに関する注意点

配合されているだけで効果が決まるわけではない

化粧品の特徴は、ひとつの成分だけで決まるものではありません。

同じフラバンジェノール配合コスメでも、商品の種類や配合量、ほかの成分との組み合わせによって、使用感や仕上がりは異なります。

「配合されているから必ず自分の肌に合う」と考えず、商品全体の特徴を確認しましょう。

高濃度という言葉だけで選ばない

商品によっては、「高濃度」や「濃密」といった表現が使用されていることがあります。

ただし、濃度の高さだけで、使用感や肌との相性が決まるわけではありません。また、比較対象や配合量が分からない場合は、表示だけで商品同士を正確に比較することは難しいでしょう。

濃度に関する表示だけでなく、商品の目的、使用方法、仕上がり、全成分表示なども確認することが大切です。

肌に異常があるときは使用を控える

赤み、腫れ、かゆみ、刺激などの異常があるときは、新しい化粧品の使用を控えましょう。

使用中に異常が現れた場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科専門医などに相談してください。

新しい商品は少量から試す

初めて使用する商品は、顔全体に使用する前に、腕の内側などに少量を塗って様子を見る方法があります。

ただし、これは医療機関で行うパッチテストとは異なる簡易的な確認方法です。アレルギーや皮膚トラブルが心配な方は、医療機関へ相談しましょう。

まとめ

フラバンジェノールは、フランス海岸松の樹皮から抽出される植物由来の素材です。化粧品の全成分表示では、基本的に「フランスカイガンショウ樹皮エキス」と記載されています。

化粧水や美容液などのスキンケア化粧品だけでなく、化粧下地、ファンデーション、フェイスパウダーなどのメイクアップ化粧品にも配合されることがあります。

ただし、フラバンジェノールが配合されているからといって、すべての商品が同じ使用感や仕上がりになるわけではありません。

メイクアップ化粧品を選ぶ際は、自分の肌質、好みの仕上がり、カバー力、保湿感、UVカット効果などを確認したうえで、配合されている美容成分にも注目しましょう。

また、全成分表示の配合順位だけで濃度を判断したり、「高濃度」という言葉だけで商品を選んだりしないことも大切です。

ひとつの成分だけに注目するのではなく、商品の処方や使いやすさを含めて選ぶことで、自分の肌や目的に合ったコスメを見つけやすくなります。

ぜひ、フラバンジェノールの特徴を正しく理解し、毎日のスキンケアやベースメイクに取り入れる際の参考にしてみてくださいね。

※「フラバンジェノール」は株式会社東洋新薬の登録商標です。