「冬になると化粧ノリが悪い」「ファンデーションを塗ると赤みが出る」──そんな経験はありませんか?実は、その原因は普段使っているファンデーションに含まれる”紫外線吸収剤”かもしれません。冬でも紫外線対策は必要ですが、敏感に傾きやすい季節だからこそ、低刺激設計の”ノンケミカル処方”と”薬用設計”が選ばれています。
今回は、冬の敏感肌でも使いやすいとされる「ノンケミカル×薬用クッションファンデーション」の処方思想について、刺激を抑えながらカバー力を実現する設計の秘密を解説します。
※本記事で解説する「薬用クッションファンデーション」は医薬部外品として承認を受けた製品を指します。一般的な化粧品のクッションファンデーションとは効能効果の表示範囲が異なります。
なぜ冬は”化粧品が合わない”と感じやすいのか
冬は気温と湿度が低下するため、肌表面の水分が蒸発しやすく、皮脂の分泌も減少することが知られています。さらに暖房器具の使用により室内の湿度がさらに下がることで、肌の乾燥が進行しやすい環境が整ってしまうのです。
このような状況下では、健康な肌で機能している角層内の水分と皮脂膜によるバリア機能が低下しやすくなると考えられています。その結果、普段は問題なく使えていた化粧品成分でも刺激を感じやすくなる、いわゆる「ゆらぎ肌」と呼ばれる状態になりやすいと言われています。
紫外線吸収剤は肌の上で化学反応を起こして紫外線を熱エネルギーに変換する仕組みであり、人によっては刺激を感じる場合があると言われています。敏感肌の方には、この点が冬の化粧品選びで重要なポイントとなります。
ノンケミカル処方とは?紫外線散乱剤の安全性

「吸収剤」と「散乱剤」の違いを正しく理解する
日焼け止めやファンデーションに使われる紫外線防御成分には、大きく分けて「紫外線吸収剤(ケミカル)」と「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」の2種類があります。
紫外線吸収剤(ケミカルタイプ)の特徴
紫外線吸収剤は化学反応で紫外線を熱エネルギーに変換し、肌への浸透を防ぎます。透明で白浮きしにくく、伸びが良いため日常使いに向いているのが特徴です。一方で、人によっては刺激を感じる場合があることも指摘されています。
紫外線散乱剤(ノンケミカルタイプ)の特徴
紫外線散乱剤は、酸化チタンや酸化亜鉛などの微粒子が物理的に紫外線を反射・散乱させる仕組みです。比較的肌への刺激が少なく、敏感肌の方や赤ちゃん向けの製品にも使用されることが多い成分です。
従来は「白浮きしやすい」「きしむ」といった使用感の課題がありましたが、最近では微粒子化技術の進化により、使用感も大幅に改善されています。
| 比較項目 | 紫外線吸収剤(ケミカル) | 紫外線散乱剤(ノンケミカル) |
|---|---|---|
| UV防御の仕組み | 化学反応で熱に変換 | 物理的に反射・散乱 |
| 使用感 | 透明、軽い | やや白っぽくなりやすい(改善中) |
| 敏感肌への適性 | 人により刺激を感じる場合も | 比較的低刺激とされる |
| 代表的な成分 | メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど | 酸化チタン、酸化亜鉛 |
薬用クッションファンデが「敏感肌」に選ばれる3つの理由
ノンケミカル処方に加えて、「薬用」設計を採用したクッションファンデーションが、冬の敏感肌ケアに注目されている理由を見ていきましょう。
①有効成分が肌荒れを防ぐ
薬用化粧品(医薬部外品)として承認を受けた製品は、厚生労働省が認可した有効成分を一定濃度配合しており、「肌荒れを防ぐ」などの効能効果を表示することが認められています。
代表的な有効成分として、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)があります。この成分は医薬部外品の有効成分として、肌荒れを防ぐ働きが認められています。メイクをしている間も肌ケアができるという点で、敏感な時期の心強い味方となります。
②保湿成分で乾燥をブロック
冬の敏感肌ケアにおいて、保湿は最も重要な要素のひとつです。
最近のクッションファンデーションには、スキンケア成分を70%以上配合した製品も登場しています。セラミド、ヒアルロン酸、スクワラン、グリセリンといった保湿成分が配合され、メイク中も肌のうるおいをサポートする設計になっています。
保湿成分の配合により、メイク中の乾燥感への配慮がなされた設計と言えます。
③密着テクスチャが負担を軽減
クッションファンデーションの最大の特徴は、スポンジに含まれたリキッド状のファンデーションをパフで肌に密着させる構造です。
柔らかなパフで肌に密着させる方式のため、ムラなく均一に塗布できる特徴があります。また、柔らかなパフの感触も、デリケートな肌状態への配慮を感じさせます。
低刺激設計と「カバー力」を両立する処方バランスの考え方
「ノンケミカルは低刺激だけど、カバー力が物足りない」──そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、最新の処方技術は、低刺激性とカバー力の両立を目指して進化しています。
微粒子化技術で白浮きを防ぐ
紫外線散乱剤の課題であった「白浮き」を解決するため、多くのブランドが微粒子化技術を採用しています。
例えば、3回にわたる圧縮粉砕を行うことで、紫外線散乱剤の粒子を細かくし、隙間なく均一に分散させる技術があります。これにより、きしまずなめらかなテクスチャーを実現し、肌に馴染む自然な仕上がりが可能になっています。
層状構造のクッション技術
クッションファンデーションの中には、スポンジ内部で成分を層状に配置し、使用時に適切なバランスで肌に届ける設計を採用した製品もあります。
このような処方設計により、保湿感とカバー力、密着性のバランスを追求した製品が登場しています。
冬こそ見直したい、ベースメイクの「引き算思想」
敏感な時期のベースメイクでは、「重ねすぎない」ことも重要なポイントです。
従来のベースメイクは、化粧下地→コンシーラー→ファンデーション→フェイスパウダーと複数のアイテムを重ねるのが一般的でした。一方で、重ね塗りの回数を減らすシンプルなベースメイクを好む方も増えています。
オールインワン型のクッションファンデーションなら、UVカット・下地・ファンデーション・美容液の機能を1つで兼ね備えた設計により、重ね塗りの回数を減らすことができます。
さらに、石鹸や洗顔料でオフできる処方の製品もあり、クレンジング不要で落とせる設計になっています。肌に優しいメイクは、”つける時”だけでなく”落とす時”の配慮も大切なのです。
敏感な肌にこそ「処方思想」を意識した選択を

ノンケミカル×薬用設計のクッションファンデーションは、「低刺激性と美しい仕上がり」を両立する処方思想の象徴といえます。
冬の敏感モードでは、以下のポイントを意識してファンデーションを選ぶことをおすすめします。
- 紫外線散乱剤のみを使用した「ノンケミカル処方」
- グリチルリチン酸などの有効成分を配合した「薬用設計」
- セラミドやヒアルロン酸などの「保湿成分配合」
- 均一に塗布できる「クッションタイプ」
- クレンジング不要の「石鹸オフ対応」
これらの要素を満たす製品は、低刺激性とカバー力を両立する処方バランスを追求しています。
もちろん、肌質や体質には個人差があり、すべての方の肌に合うとは限りません。製品選びの際は、パッチテストやサンプルでの試用をおすすめします。敏感な時期だからこそ、製品の「処方思想」に目を向けた丁寧な選択が、自分に合ったベースメイクを見つける第一歩になるかもしれません。
あなたの肌に合うノンケミカル×薬用クッションファンデーションを、ぜひ一度試してみませんか?
※肌質や体質には個人差があります。製品選びの際は、パッチテストやサンプルでの試用をおすすめします。