朝、完璧に仕上げたベースメイク。でも午後になると、なぜかファンデーションが浮いて粉吹き状態に…。「私の肌、乾燥がひどいのかな」と思っていませんか?
実は、冬のメイク崩れの原因は「乾燥」だけではありません。意外な犯人、それは静電気です。
冬は湿度20%以下、気温20℃以下になることが多く、この環境では静電気が発生しやすくなります。ドアノブに触れて「バチッ」とくるあの不快な静電気が、実は肌やメイクにも影響を与える可能性があるのです。
この記事では、静電気がファンデーション崩れを引き起こすメカニズムから、帯電を防ぐスキンケア、そしてクッションファンデを密着させるテクニックまで、冬のメイク悩みを解決する方法をご紹介します。
なぜ冬は静電気でファンデーションが崩れるの?
静電気が肌に与える3つの影響
冬の静電気は、単に「パチパチして不快」なだけではありません。あなたの肌とメイクに、次のような影響を与える可能性があります。
①角質層にダメージを与える可能性がある
静電気のピリピリとした刺激は、肌の角質層にダメージを与える可能性があるといわれています。そして、静電気によって肌が刺激を受けやすい状態になったり、肌荒れなどのトラブルにつながったりする可能性があります。
特に乾燥が気になる肌や敏感肌の方は、肌が刺激を受けやすい状態のため、静電気の刺激が一層、お肌に影響を与えてしまうリスクがあります。
②空気中の雑菌・ホコリが肌に付着しやすくなる
静電気が起こると、空気中の雑菌やハウスダストなどの細かい汚れが肌に付着しやすくなります。その結果、お肌は汚れやすい状態になり、ニキビや肌荒れなどが起きやすくなる可能性があります。
肌が汚れたままだと、肌荒れのトラブルにつながる可能性があるため、乾燥しやすい冬は静電気対策を心がけることが大切です。
③乾燥している肌ほど静電気の影響を受けやすい
肌の乾燥というのは、肌の水分量が少ない状態です。乾燥している肌は、摩擦が起きやすく、帯電できる水分も少ないため、静電気の影響を受けやすくなっています。
静電気をためやすい方は、肌の水分量が少ない乾燥肌の方に多いことがわかっています。つまり、乾燥→静電気→さらなる肌の乾燥という悪循環に陥ってしまう可能性があるのです。
静電気でファンデが浮く・粉吹きするメカニズム

では、なぜ静電気がファンデーション崩れを引き起こすのでしょうか?
冬は湿度が低く空気中の水分が少ないため、電気の逃げ道がありません。電気がたまりやすい状態になっているため、金属に触れると電流が流れ、静電気が発生しやすくなります。
肌の水分量が少ないと帯電しやすく、静電気による摩擦でファンデーションが肌から剥離しやすくなります。さらに、冬場に着用することの多いアクリルやナイロン、ポリエステルなどの化学繊維の衣類との摩擦で、帯電が加速します。
特に注意したいのが、衣類の重ね着です。異なる素材の衣類がこすれ合うと、片方に電子が移動し、静電気がたまっていきます。こういった洋服を重ね着することで摩擦が発生し、さらに静電気を起こしやすくなるのです。
今日から始める!帯電防止スキンケアの3ステップ

静電気を防ぐには、肌を「電気を逃しやすい状態」に整えることが重要です。ここからは、今日から実践できる帯電防止スキンケアをご紹介します。
STEP1|セラミド配合化粧品で徹底保湿
乾燥している肌が原因で帯電しやすくなることは、すでにお伝えした通りです。だから、スキンケアで乾燥を防ぎ、肌をうるおった状態に保つことが大切です。
帯電しやすい方は、一層の保湿を心掛けましょう。特に、保湿にはセラミドなどのうるおい成分が配合されたものがオススメです。
セラミド配合化粧品は、肌にうるおいを与えて乾燥を防ぎ、肌を健やかに保つことで、水分が保たれた静電気が起きにくい状態をサポートします。肌にうるおいを与えることで、うるおいのある肌に整えることが期待できます。
化粧水→美容液→クリームの順で重ねづけし、特に年齢に応じたケアを意識される方は保湿成分配合のアイテムを選びましょう。セラミド美容液やセラミドクリームで補うのが効果的です。
STEP2|肌を「水分で満たす」ローションパック
ファンデーション前のひと手間で、密着力がアップします。
いつも使っている化粧水をコットンにたっぷり含ませ、乾燥している部分に数分間貼る「コットンパック」がおすすめです。また、乳液や美容液を塗った際に簡単にマッサージするのも効果的。マッサージは、下から上に引き上げるイメージで行います。額は、らせん状にくるくるとマッサージしましょう。
適度な運動習慣は、健やかな肌を保つための生活習慣としてもおすすめです。
STEP3|帯電防止成分配合アイテムを選ぶ
化粧品における帯電防止成分とは、原料または皮膚・毛髪などの体表面の静電気の発生を抑制する成分のことをいいます。
帯電防止効果は陽イオン性界面活性剤(カチオン性界面活性剤)およびカチオン性物質に特有の静電気の発生を抑制するメカニズムに基づいた効果です。
代表的な帯電防止成分:
| 成分名 | 期待できる効果 |
|---|---|
| グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド | 帯電防止効果、柔軟性およびなめらかな感触付与によるヘアコンディショニング作用 |
| セトリモニウムメトサルフェート | 帯電防止効果 |
| ジステアリルジモニウムクロリド | 帯電防止効果、柔軟性付与によるヘアコンディショニング作用 |
大気に触れる手肌や髪に水分が保たれていると、静電気がたまりにくくなることと、静電気そのものが起きにくくなること、そのどちらにもアプローチできます。ハンドクリームやボディクリームでこまめな保湿を心がけましょう。
クッションファンデの密着力を高める冬専用テクニック

保湿ケアで肌を整えたら、次はメイクテクニックです。クッションファンデは使い方次第で、密着力が変わります。
下地選びが仕上がりを左右する
美容液レベルのスキンケア成分配合下地を使うことで、うるおい感にあふれる毛穴や小じわの目立たないなめらかな肌にみせ、くすみのない透明感のあるつや仕上がりをサポートします。
保湿力のある下地をパール大くらい取り、額、鼻先、両ほお、あごの5点に置き、顔の中央から外側に向かってのばします。小鼻まわりとあご先はヨレやすいため、量をやや少なめにするのがポイントです。
「のばさない・ポンポンタップ」が基本
クッションファンデの最大の間違いは「のばす」こと。実は、クッションファンデは「パフでのばす」と、パフの筋跡がついたり、ムラになりやすいのです。
正しい塗り方は「ポンポンタップ」です。
正しいタップ塗りの手順:
- 付属のパフで、クッションを適量とる(ファンデを多めにパフにつけすぎないよう注意。少しずつ塗布し、足りない部分があれば、あとから足しましょう)
- 頬の中央から外側に向かって、タップしてつける
- 額も、中心から外に、タップしてつける
- 鼻回り、口元もタップして、しっかりと肌に密着させる
ポイントは、顔の内側からポンポン……と外側に向けてタップすること。そうすると、肌にムラなくファンデが密着します。秋冬の季節は乾燥が気になりますが、頬や口周りなども、ポンポンと重ねづけすることでしっとり仕上がります。

水ありスポンジで密着感&ツヤアップ
さらに密着力を高めたい方には、「水あり使用」がおすすめです。
水を含ませたスポンジを使い、肌に置いたファンデーションを広げていきます。ほおなどの顔の中心はスポンジでトントンと溶け込ませるようになじませ、輪郭は内側から外側へとのばしましょう。
ファンデーションをつける際、スポンジに水を含ませることで密着感がアップし、ツヤのある仕上がりをサポートします。スポンジは「水あり」使用OKのものを使いましょう。
静電気を防ぐ生活習慣&+αケア

スキンケアとメイクテクニックに加えて、日常生活でも静電気対策を取り入れましょう。
室内の湿度管理で静電気予防
静電気が起きやすいのは湿度40%未満と言われています。夏は湿度が高いうえ、汗をかきやすいので静電気を帯びにくいのです。
冬の静電気を避けるには空気を乾燥させないこと。室内の湿度を50~60%にすると良いようです。加湿器を利用して調節してみましょう。
一般的に、室内の湿度は50%前後がよいとされています。乾燥は年齢に応じたうるおいケアにとっても大切なので、加湿を心掛けましょう。
加湿器がない方は、洗濯物を室内干しにしたり、コップに水を入れて部屋に置いたりして、部屋を加湿するのがおすすめです。
天然素材の肌着で摩擦を軽減
肌の近くで起きる静電気は、衣類同士の摩擦によっても引き起こされます。そのため、帯電しにくい素材を肌着や衣類に取り入れることも、すぐにできて、かつ効果的な対策のひとつです。
特に肌着は、静電気が起こりやすい化学繊維より、帯電しにくい綿やシルク製を取り入れていきたいもの。アウター類も、帯電しやすい化学繊維を避けて選ぶと、より効果的です。
また、衣類洗いに柔軟剤を用いることも、肌の近くで静電気が起きる現象を防ぐのに役立ちます。柔軟剤の成分が衣類の表面をなめらかにし、摩擦を防ぐため、そもそも帯電しにくくなります。
メイク直しに美容液ミストが便利
日中乾燥を感じた時はもちろん、メイクの上からも使える高浸透ミストが便利です。
キメ細かいミストが肌にスーッと行きわたり、メイクを崩さず肌のすみずみまでうるおいを与えます。瞬時にうるおうので、外出先での静電気対策にもおすすめです。
まとめ – 冬の静電気対策で長時間美肌キープを目指す
冬のファンデーション崩れの意外な原因、静電気。その正体と対策方法をご紹介しました。
今日から実践できる静電気対策:
- セラミド配合化粧品で徹底保湿し、肌を健やかに保つ
- ファンデ前のコットンパックで密着力アップ
- クッションファンデは「のばさず、ポンポンタップ」
- 室内湿度50~60%をキープ
- 天然素材の肌着で摩擦を軽減
静電気対策は、メイク崩れを防ぐだけでなく、年齢に応じたうるおいケアとしてもおすすめです。肌を健やかに保ち、美しい肌を目指すことができます。
今年の冬は、帯電防止スキンケアとクッションファンデの密着テクニックで、朝のメイクを長時間キープすることを目指しましょう。あなたの肌が本来持つ美しさを、静電気から守ってあげてくださいね。
※効果には個人差があります。